はじめに
循環器内科医からすると心筋炎というのは特に嫌な疾患、劇症型は予後も悪いし治療法も確立されていないため「昨日まで全然元気そうだったのに、、、、、」といって急変することが多々あります。
その一部である好酸球性心筋炎について解説。
病態
心筋生検しないと確定診断ができない疾患であり、救急外来の場で鑑別にあがることはない(というかあげたとしても診断には結局生検が必要)。
既往としては気管支喘息含むアレルギー疾患や自己免疫疾患が背景にあることがあり、好酸球増多症候群(HES)の病型の1つとして好酸球性心筋炎を呈することがある。
原因は特発性が一番多いとされているが、薬物過敏症も鑑別にあがる。薬物過敏症は皮疹を伴うことがほとんどなので、全身の皮疹を探すことが大事。
出典;内科診断リファレンス(p343)
治療
第一選択薬はステロイドで効き目は比較的良好。第二選択として免疫抑制剤が使用されることも。
壁運動異常を呈した部位に心室内血栓を形成することが多く、経験的に抗凝固薬が使用される場合があるものの、はっきりしたエビデンスやレジメンは今のところなさそう。