診察の勘所;⓪思考編

救急外来・症候学・鑑別

はじめに

働きたての頃ってやることなすこと初めてすぎて

【勉強、診察、病棟管理、、、、、何事も何から手をつけていいかわからない状態】

だったんですよ(少なくとも私は)。

そこで逆に考えてみて

【内科医の仕事のメインってなんだろう】

って考えてみたんですね。

個人的な意見としては若手内科医の仕事の中核は①トリアージ②診断にあると思っています。

診断名さえつけばガイドラインだの成書などで基本的には治療方法が書いてあるわけで(その中で何を選択するべきかは悩みどこですけど)。

あと、治療に関してはどう考えても上級医のほうが経験があるわけで、一人で悩むよりとっとと聞いた方がいいです。

でも、患者にfirst touchするのは基本若手内科医の仕事で、初手の診断が間違っていたり、そもそもトリアージミス(ショックを帰宅させたり、一般病棟に入れたりとか)すると上級医の目にも触れないわけで。

そうなると治療どうこうよりも「(一見帰宅可能な)やばい患者を、やばいとトリアージして上級医師に報告する」ことがまず内科医としてひとり立ちの大前提の能力だと思います。

見逃しを防ぐ思考の作り方

ということで、重症疾患を見逃さない方法とは。

まず、見逃しが起こるシチュエーションについて考えてみました。

①そもそも疾患を想起していなかった

②疾患を想起していても不適切な方法で鑑別から外した

基本この2パターンのどちらかだと思います。

なので初期研修医の優先順位としてまずやることは

①各主訴に対する致死的疾患(killer disease) を全て覚える

②killer diseaseの病歴、適切な除外方法について学ぶ

が第一優先かなぁ、と思います。

当ブログでもしばらくは診断メインでやっていく予定なので(まぁ治療に関しては色々本とかブログが探せば出てくるので困ることはないんじゃないんでしょうか)お付き合いいただければ幸いです。

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